防犯カメラ設置におけるジャンクションボックスの必要性

はじめに:ジャンクションボックスとは何か
「ジャンクションボックス」とは、端的に言うと、「配線やコネクタ類を守るための専用ボックス」になります。
防犯カメラを設置する際、一部を除き、電源供給のための配線が必要となりますが、その配線をむき出しの状態にしていると、外観の問題やケーブルの劣化など問題が発生する可能性があります。
上記の問題を解決するために、ジャンクションボックスが用いられます。
ジャンクションボックスが果たす役割や選ぶポイントなどを解説します。
ジャンクションボックスが果たす役割について

ジャンクションボックス果たす役割には以下のようなものが挙げられます
劣化対策と防犯
・(屋外の場合)雨風、紫外線などによる配線の劣化を防ぐ
・配線を隠すことで、いたずらなど悪意のある断線行為を防ぐ
景観保持、配線管理
・ジャンクションボックスを使用しない場合、配線が見えてしまうことでの景観の損ないを防ぐ
・配線が整理されるため、メンテナンスが比較的容易になる
ジャンクションボックスを選ぶポイント

ジャンクションボックスを選ぶポイントは以下になります。
設置場所に適したIP規格を意識する
IP規格(International Protection)とは、防じんと防水に関する性能を表す規格になります。
例えば、「IP55」という数字があった場合、左側の数字が「防じん性能」、右側の数字が「防水性能」を指します。
以下の図を参考に適した規格のジャンクションボックスを選択しましょう。

防犯カメラに適した規格は以下になります。
| 設置場所 | 推奨規格 | 理由 |
| 屋内(雨が当たらない) | IP44以上 | 湿気や吹き込みから守れば十分。 |
| 屋外(雨ざらし) | IP55 / IP65 | 台風などの激しい雨でも浸水させない。 |
| 沿岸部や工事現場 | IP66 | 細かい砂ぼこりや、強い波しぶきも防ぐ。 |
材質を意識する
ジャンクションボックスは長期間使用するため、設置する場所に応じた材質を選びましょう。
以下は材質の特徴などの例となります。
ABS樹脂
衝撃に強く、変形しにくい。落ちても割れにくい特性を持つ。太陽光に長時間さらされることで劣化を起こすことがあるなど耐候性が低いため、屋内での使用を推奨。
スチール
火災に強く、耐久性がある。錆びの懸念があるが、防水加工が施されているものを選ぶと懸念をカバーできる可能性がある。屋外でも使用できる。
おすすめジャンクションボックス
屋内使用での防犯カメラ取り付けにおすすめ。
IP65の屋外でも使用可能なABS樹脂のジャンクションボックス。
まとめ:ジャンクションボックスで不安のない運用を

ジャンクションボックスは、配線を守るためのものであると同時に、景観保持や防犯などの役割があります。
長期間使用することも踏まえて、屋内使用か屋外使用かなど環境に合わせたジャンクションボックス選びを心がけましょう。
【参考文献・出典】
【FAQ】ジャンクションボックスに関するよくある質問
屋内であれば、ABS樹脂のものがおすすめです。錆びないことや加工が楽などの理由となります。
屋外であれば、アルミ合金やステンレスがおすすめです。ABS樹脂の弱点である紫外線の影響を受けないなど高耐久・高剛性があります。ABS樹脂に比べて高価になることや重みがあることにご注意ください。
取り付ける環境の確認が必要になります。
屋外か屋内、カメラ及びジャンクションボックスを取り付ける壁などの環境を整理して、使用するジャンクションボックスの材質などを決定しましょう。
・ジャンクションボックスのIP規格を見て、屋内向けか屋外向けかを判断。
・商品に「壁は、カメラと金具の総商品重量の3倍以上の商品重量を支えられる必要があります」など、使用環境条件に関する記載があるかを確認し、適した壁に設置する。

