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動物医療

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購入前のご質問

動物用ビジオフォーカスでは、体表面温度の実測値に対し、直腸測定体温と同等となるような補正をかけて体温として表示しますが、直腸温度と体表面温度の差は動物の種類や体サイズなどによって異なるため、犬と猫、大型犬と小型犬に対して同じ補正値を用いることはできません。
ビジオフォーカスAnimalは、この補正値を1つだけ本体に記憶させることができるので、特定の動物のみを測定する方(ペットの飼い主、牧場経営者)におすすめです。
ビジオフォーカスVETは、専用のスマホアプリを使って補正値を同時に3種類まで記憶させることができるため、不特定多数の動物を診る方(動物病院、獣医)におすすめです。

工場出荷時の状態(補正値0.0)で測定した場合、およそ1~1.5℃、ビジオフォーカスによる測定値が低くなることがあるようです。この温度差は動物の種類や体サイズによって異なるため、あらかじめ、対象の動物が健康な時に測定して測定値を直腸体温の平熱と比較し、その差を手動で入力していただいたうえで、その後の測定に用いるのが想定されている使用方法です。

ビジオフォーカスのガイドライトはLEDであり、EN 62471に準拠した安全なライトですので、目に直接投射しても問題ありません。

動物の種類や性格にもよりますが、目からの測定を嫌がることもあるようです。その場合は、肛門、耳、歯茎など、毛の生えていない部位からの測定が可能です。
ただし、その場合は事前に補正値の設定を変更していただく必要があります。

犬や猫以外の動物からの体温測定も可能です。ただし、小型の動物では目が小さく、目からの測定が困難になりますので、その場合は毛の生えていない他の部位からの測定が可能です。

 

購入後のご質問

ビジオフォーカスは体温計本体に室温感知用の温度計を内蔵しており、室温の変化を感知すると、自動的に室温への補正対応のカウントダウン(AQCS)を行ないます。
同じ部屋(環境)でたびたびAQCSのカウントダウンが起動する、または測定ボタンを押すと”CAL”と表示される場合は、使用者の体温などによって体温計本体の温度が変化した、または、前回の補正情報の保持時間を過ぎたことが原因です。
その場合は、以下の方法で手動補正(MQCS)をお願いします。
(ビジオフォーカスAnimalの場合)
1.「犬猫ボタン」と「+/-ボタン」を同時に押し、“CAL”と表示させる
2.「ホームボタン」を押しながら壁などに向け、適切な測定距離で離す(点滅が終わるまでそのままお待ちください)
(ビジオフォーカスVETの場合)
1.「測定ボタン①」と「測定ボタン②」を同時に押し、“CAL”と表示させる
2.「測定ボタン③」を押しながら壁などに向け、適切な測定距離で離す(点滅が終わるまでそのままお待ちください)
補正情報はAnimalで15分間、VETで60分間保持されます。

Animalで15分間、VETで60分間保持されます。測定場所の温度、体温計本体の温度が安定している場合は、その間キャリブレーションを要求される(測定ボタンを押すと“CAL”と表示される)ことはありません。

アプリで体温計を選択する際に、体温計に名前を付ける機能がありますので、複数台を運用する際にご活用ください。ただし、この名前はスマホのメモリーに記録され、他のスマホから接続した際には反映されません。

初期状態では、測定ボタン1には犬用、2には猫用の計算式が入っています。
体表面温度の実測値に対し、その計算式を反映させた結果を体温として表示しています。
測定ボタン3の初期設定(ホームマーク)は実測値ですので、表面温度そのものが表示されます。
アプリによる設定で、測定ボタンごとに「動物の種類」と「測定部位」の2つを変更することができます。

測定による動物への影響はありません。測定値に関して、疾患により目の血流に影響が出る場合や炎症がある場合は、測定結果に影響が出ることが考えられます。