患者の体液に触れ、再使用をする歯科用品は滅菌が必須です。
歯科用品の滅菌には、オートクレーブ滅菌、EOG滅菌、低温プラズマ滅菌がありますが、一般的に、導入コスト、運用コストで有利なオートクレーブ滅菌が多く使用されています。
このため、使われている素材の耐熱性(連続使用温度)や金属の腐食性に注意が必要です。
■素材と滅菌
以下に製品に使われている材料の滅菌への対応を表にしました。

■解説と注意
- オートクレーブ滅菌はできないが、アルコール消毒がでる素材がありますが、滅菌が必須な場合に、アルコール消毒での代用はできませんので、EOG滅菌かディスポーザブル製品を使用します。
- ポリカーボネートの121℃オートクレーブ滅菌が×になっています。
メーカーの仕様では、オートクレーブ滅菌可能となっていることがありますが、チークリトラクターのような樹脂素材のばね性を利用している製品では、複数回の熱によるダメージが使用中に破壊を誘発するとが危惧されますので、お勧めはできません。 - 金属素材は、滅菌バックを使用しないで処理した場合、水分が残っていると腐食や変色の原因になるため、完全乾燥が必須になります。
- 純アルミニウム(アルマイト処理無し)は、オートクレーブ滅菌が可能ですが、水道水だとミネラル成分と反応して表面が黒く変色してしまいます。滅菌バッグを使用しない場合は、精製水を使用する必要があります。
- カラーアルマイト処理がされた製品は、長時間アルコールに浸漬すると、染料を変質される可能性があるため拭き取り程度にする必要があります。
- めっき亜鉛 ADC2のオートクレーブ滅菌が×になっています。
金属のため可能なように見えますが、ニッケルと亜鉛の膨張率の違いによりめっきが剥がれるため、オートクレーブ滅菌はできません。
■滅菌の手順
金属素材でなくても、滅菌し安全に保管する場合は、下記の手順のように滅菌バッグが必須となります。
- 中性洗剤や酵素系洗浄剤を使用して、手洗いまたは超音波洗浄を行う。
- 使用する滅菌方法に適合した滅菌バッグに入れる。
- 滅菌を行う。
- 滅菌バッグに入れたまま保管する。
- 使用直前に滅菌バッグから取り出す。
弊社では、オートクレーブ滅菌、EOG滅菌に対応する7サイズの滅菌バック(滅菌パウチ)をご用意しております。

