■特長
M(W)型歯科開口器(チークリトラクター、ワイダー)は、左右の口角に引っ掛けて唇を外側に広げ、中央のアーチ部で舌を押さえこむため、前歯部や頬側の視野が非常に広く、舌の動きや薬剤塗布、器具の操作を邪魔しないという特長があり、歯科治療の他、ホワイトニング、写真撮影、歯列矯正などの臨床処置に活用されています。
唇や頬の内側の粘膜を歯列から完全に遠ざけ、接着を阻害する唾液が歯に付着するのを防ぐため、ワイヤー矯正のブラケットや、インビザラインなどのマウスピース矯正でのアタッチメントを歯に接着する時に、接着の強度を最大限に高めて装置が外れるトラブルを減らします。
接着剤を固めるための硬化ライトの操作も邪魔しません。
前歯から奥の大臼歯までの全体的な歯の軸や並びを一度に確認しながら作業できるため、均等かつ正確な位置に装置を付けるのに有利です。
治療記録の撮影条件が安定します。
以上から、特に歯列矯正に有効です。
■構造
左右の口角にあてるための両側の凹面溝部と、それを開く方向応力を与えるためのM型のアーチ部でつなげたものです。
アーチ部が、上下の歯の間に入るため、これも口を開けるように作用します。
アーチ部の中央には、舌を押さえこむための舌あて部が装備されています。

■使い方
1. 患者の口の大きさとWa寸法(製品ページの仕様に記載)を参考にして使用する製品のサイズを選択すます。

2. 挿入前に、必要に応じてひび割れや不快感を防ぐために唇にリップバームやワセリンを塗ります。
3. 本品の中央のアーチ部が患者側になるように持ちます。この部分にある舌あての部が舌を固定します
4. 両側の凹面溝部が口角にはまるように外側を向くまでアーチ部を思いっきり曲げます。

5. 曲がったアーチ部を片側ずつ口の中に入れます。
6. 患者の口を半分だけ開けます。外側の凹面部の一つを、患者の片側の口角に掛けます。
7. アーチ部の舌あて部を舌を押し下げながら奥に動かします。
8. 残った側の凹面溝部を、反対側の口角に掛けます。唇が完全に凹面溝部にはまっているか確認してく
ださい。
正しく装着されれば、動かずにしっかりと固定されます。

外し方
1. 使用後に使用後に本品を外す場合は、両側の凹面溝部を内側に縮め、口角の緊張を緩めます。
2. まず、片側の凹面溝部を外してから、本品を傾けてアーチ部を口腔内から引き出します。
■滅菌方法
121℃でのオートクレーブ滅菌に耐えますが、繰り返し行うと加水分解や強度低下が起きやすくなりますのでお勧めできません。
耐エタノール性も低くひび割れや白濁の原因になるため、エタノール消毒もお勧めできません。
EOG(酸化エチレンガス)滅菌をお勧めします。

