口腔内機器の交差感染防止カバーのご案内

口腔内歯科カメラと歯科用LED硬化ライト用カバーの特長、構造、使い方

口腔内歯科カメラや歯科用LED硬化ライトなど、口腔内に挿入して使用する機器は、患者の呼気に含まれる感染性ウイルスや、唾液や血液中の細菌の汚染リスクがあります。
しかし、これらの電子機器は、オートクレーブ滅菌のように高温になる滅菌方法が使えないことはもとより、電子機器の滅菌に推奨されるEOG滅菌は、EOGが可燃性ガスであるため充電バッテリーなど発火の可能性のある部品が使用されている機器への使用には注意が必要になります。

このため、中性洗剤やアルコールなどでのふき取りで対処されることが多いと思います。
しかし、部品の隙間など清掃が難しい部分があり、多くの樹脂外装はアルコールなどの溶剤への耐性が低いためアルコール消毒はお勧めできません。
また、下記の参考資料に記載されているように、アルコール消毒は完全でないことが実験で明確になっています。

以上から、これら機器を使い捨てのカバーで汚染源から遮断して使用し、使用後に廃棄することで交差感染を防止することが安全に対する最適解と思われます。
ここで、カメラや硬化ライトの光学性能が、カバーのフィルムにより阻害されることが危惧されます。
硬化ライトのみですが、下記の参考資料に記載されているように、硬化性能に影響がないことが実験で明確になっています。カメラの機能にも大きな影響が出ないことが想像されます。


弊社は、口腔内歯科カメラと歯科用LED硬化ライト用のカバーを用意しました。
従来製品は、多数を重ねて箱に梱包した状態で供給されていますが、一枚を取り出すことや、口を開けるのに手間がかかります。また、消費しているうちに箱の中で散乱することが予想されます。
弊社製品は、これらの問題を解決しており、下記の特長にまとめられます。

■特長

  1. 台紙の無い製品は、バリア部分に直接触れて取り出すのに対して、本製品は、台紙で保護されており、使用前まで直接バリア部分が露出しないため、汚染の心配がありません。
  2. 台紙の無い製品は、挿入口を広げる手間がかかるのに対し、本製品は、目印により挿入口が確認でき、広げる手間もありません。
  3. 台紙の無い製品は、個装箱の中で散乱して取りだすのか困難になることがありますが、本製品は個装袋に整然と収まり簡単に取り出せます。

■構造

図1に示すように、カッティングラインに沿って溶着された袋状のPEフィルムを台紙で挟んだ構造をしています。
PEフィルムには、青い帯状の印刷をして挿入口を明確にしています。

      図1

■使い方

  1. 歯科用LED硬化ライトは、遮光板を外してください。
  2. 歯科用LED硬化ライト、歯科用口腔内カメラの先端を、本製品の青いラインの下側に挿入します。(図2)歯科用LED硬化ライトは、先端の曲がり方向を背面で確認してください。
  3. 表台紙をはがします。(図3)
  4. カッティングラインに沿って、カバーになるPEフィルムを分離 させながら、裏台紙をはがします。(図4)
  5. 歯科用LED硬化ライトは、遮光板を取り付けてください。

■参考資料

以下、Brazilian Oral Researchの「歯科用LED硬化ライトの使用、消毒前後の汚染とバリアの硬化性能への影響」に関する2025年のレポートの概要を紹介して、本製品の効果を説明します。

試験内容
臨床使用前(普通に汚染された状態)、使用後(患者の体液などで汚染された状態)、その後70%エタノールによる消毒をした状態での微生物学的サンプリングを実施。
交差感染防止バリアを使用した、紫外線硬化性能への影響を曲げ強度や弾性率で評価。
 
結果
1. 臨床使用直後より、70%エタノールを用いて消毒後に検出された微生物負荷レベルは減少したが、
 消毒ではすべての微生物細胞の破壊が保証されないため、汚染を引き起こすのに十分な潜在的な微生
 物負荷が存在していた。
2. 歯科用LED硬化ライトをプラスチックフィルムなどの保護バリアで覆っても、樹脂複合材料の硬化後の
 曲げ強度や弾性率に大きな影響は無かった。
 
結論
従って、交差感染防止バリアの様な対策は、歯科用LED硬化ライトからの交差汚染を防ぐための、より消毒より安全な代替手段として有効である。