爬虫類飼育でのUVIメーターの使い方

UVメーターは、爬虫類の骨格形成に不可欠なカルシウムを吸収するためのビタミンD3の合成に必要なUVB(280〜320nm)と食欲や活動を促進するUVA(320~400nm)を適切に管理するために必須の装置です。

UVの値よりも、ファーガソンゾーン*1で使用されるUVI*2を測定する装置が標準的に用いられます。

*1 ファーガソンゾーン:野生の爬虫類、両生類が自然界でどれだけの紫外線を浴びているかを研究し、紫外線の強度と種類を関連付けたゲイリー・ファーガン教授による一覧表

*2 UVI(紫外線指数):太陽から届く紫外線の強さを0から10と11+(11以上)で数値化した指標

■UVIメーターの一般的な使い方

  1. 照射強度のチェック
    飼育ケージ内の日光浴場所にセンサーを向け、飼育個体が受ける紫外線の強さをUVIの値で確認します。
  2. 設置距離の調整
    測定値が下記ファーガソンゾーンの推奨範囲に収まるよう、ライトの高さや位置を微調整します。
  3. UVランプの寿命確認(UV LEDの場合は必要ありません。)
    UVランプは時間の経過とともに減衰し、半年から一年で使えなくなります。
    月1回など定期的に測定し、UVの強度が推奨値を下回ったら新しいライトと交換します。
  4. 紫外線が来ない場所の確認
    飼育ケージ内に強い光の日光浴場所と、UVIがほぼゼロになる避難場所が作られていることを確認します。

■ファーガソンゾーンに基づくUVI推奨値

ファーガソンゾーン爬虫類の特徴推奨UVI範囲代表的な種類
Zone 1夜行性・薄明薄暮性・日陰性平均 0~0.7
最大 0.6~1.4
コノハカメレオン
クレステッドゲッコウ
ボールパイソン
Zone 2たまに、または朝方、夕方に日光浴をする平均 0.7~1.0
最大 1.1~3.0
ジャクソンカメレオン
ヒョウモントカゲモドキ
アオジタトカゲ
Zone 3日中、日光浴をする平均 1.0~2.6
最大 2.9~7.4
エボシカメレオン
アカミミガメ
ロシアリクガメ
Zone 4強い直射日光を好む
白夜に(24時間)日光浴をする
平均 2.6~3.5
最大 4.5~9.5
フトアゴヒゲトカゲ
ケヅメリクガメ
キューバイワイグアナ

■弊社UVIメーターの特徴

ポータブルUV/UVIメーター BS-APM092Uは、爬虫類の飼育に有効なUVA、UVBの範囲の紫外線量と、ファーガソンゾーンが利用できるUVIの測定ができます。

ポータブルUV/UVIメーターBS-APM092U斜め
ポータブルUV/UVIメーターBS-APM092U正面
ポータブルUV/UVIメーターBS-APM092U背面